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ドイツ研修旅行に参加して(4)

外国語研修(2023年3月ドイツ)活動報告から転載(学生M. G.)

コミュニケーション

3月3日

 ドイツ語でコミュニケーションを取る場面の1つとしてスーパーがあげられる。私たちはALDIというスーパーで買い物をした。店員はいすに座ってお会計をしたり果物がカットされないで売られている点は日本と異なり驚いた。この日は初日ということもありドイツ語で話しかけることができなかった。しかし、近所のケバブ屋でお昼を食べた際にメニューを見てもどのような料理かわからない私たちに対して年配の女性が英語で説明してくれた。これを機に自分たちから積極的に店員にドイツ語で話しかけるようにしようと心がけた。

 

3月6日〜3月17日

 10日間、語学学校IIKにてLorelay先生とTimon先生からドイツ語を学んだ。前半の授業では先生の話す速さが速いため所々しか聞き取ることができなかった。しかし、2週目の授業からは耳も慣れてきて意味を推測できるようになった。

 授業では講義よりグループワークやプレゼンなど生徒主体のものが多かった。また、レストランでの注文の仕方を教わり先生おすすめのレストランに行き実践することができた。


3月18日

 語学学校IIKが主催しているプログラムに参加した。そこではIIKに通う学生たちが公園に集まりピクニックやスポーツを通してコミュニケーションをとった。ドイツの他にもトルコやチュニジア、ウクライナ出身の学生がいた。同じドイツ語を勉強していても彼らの方が聞くことはもちろん話す能力が高かった。それでも単語を聞き取って意味を推測したりもう一度言ってもらうように努力した。


歴史

3月12日

 Wewelsburgはもともと支配者司教のための別荘として建てられた。しかし、親衛隊は村の人に学校を作るというきれい事を言って収容所として使った。これは村の人の信用も失ったことを意味するだろう。

 3900人強制収容所に住んでいたが、まともな生活を送ることができなかったせいで3人に1人は死んだ。お金をかけないために強制労働者を使っていたのならいくら身分が低いからと言っても死なれては困るはずだ。

 ナチ党の独裁の下で14歳以上の男子がナイフを持たされるほど社会の軍事化が進んでいた。14歳という若さで凶器を持たせるほど社会はヒトラーに支配されていたのだ。

 訪れた5万人のうち1万人はレイシストやファシストだった。中には昔いれたタトゥーを削ろうとする人もいる。この記念館によってヒトラーの歴史を知り、過ちを繰り返さないよう改心した人もいる。歴史を知り実際にその地を訪れることの重要性を感じた。


3月14日

 日本では移民の割合が少ないことに比べてドイツは移民の受け入れを積極的に行っている。2011年ギリシャ危機と2015年難民危機によってドイツ人口は増加した。そのようなドイツの移民に対する支援についてJugendmigrationsdienstでお話を聞いた。

 ドイツの小学校は12時に終わるため、その後子どもたちは施設に集まり宿題や友達と遊んだりする。日本の児童館のようなものである。移民の中にはドイツ語能力が低い子どももいるため、ドイツ語を勉強しながら発展させることが目的とされている。保護者もドイツ語ができなかったり放課後学校で支援するのは教師の負担が大きくなってしまうといった理由からデュッセルドルフ市が運営している。

 移民してきた若者でも狭い集団施設から出て長期休みを楽しめるように2週間のプログラムもある。また、子どもたちが過ごしやすいようにさまざまな工夫がなされている。朝食や昼食が無料で提供されたり思春期の子どものために男女別の部屋もある。さらに22歳が上限とされているが、28歳の人でも残ることができる。自分の趣味や居場所を見つけるためである。

 このようにさまざまな配慮がされ移民してきた若者の居場所となっている施設だが、人気があり預けることが難しくなってきている。そのために施設や相談員の確保が必要である。移民や難民をただ受け入れるだけでなく、彼らをどのように社会に適合させていくかが重要である。

 

まとめ

 今回の外国語研修では単なる旅行で終わらずドイツ語そしてドイツの文化や歴史にふれることができた。

 2年間学んだドイツ語また現地の語学学校での授業で新しく学んだことをすぐに生活面で実践することができ役に立った。また、自由行動の際に語学学校が主催しているプログラムに参加することを決断したことは大きい。学校で教科書を使って文法を丁寧に学んだのとは異なりドイツ語でのコミュニケーションは決して簡単なものではなかったが、拙いドイツ語でも通じるととてもうれしかった。

 Wewelsburgを訪れた際に歴史は過去のものではなく今でも続いているということを実感した。教科書や資料集では得ることができない情報をくわしく知ることができた。移民という歴史もドイツに大きな影響を与えている。移民の割合が増え施設に預けにくくなってきているが、移民の若者を第一に考えて機能している施設になっている。

 このように外国語研修が充実したのは、歴史的なことを説明し付き添ってくれた先生や現地の語学学校の先生のおかげであり、感謝したい。

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