2024年度外国語研修(報告)
- yoko0670
- Apr 3
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フランス語・ドイツ語では毎年、現地の語学学校と提携して、研修旅行を企画しています。
コロナウィルスの流行拡大やウクライナ紛争など、ここ数年は実施時期がイレギュラーですが、2025年度は、フランス語・ドイツ語どちらも春休み(26年2月〜3月ごろ)実施予定です。
以下は2024年3月に外国語研修(フランス・ボルドー)に参加した学生Mさんの報告です(一部編集してあります。)
語学学校での活動
ComEnFranceでは、週に3回、4時間半~5時間ほど授業を行った。先生との会話は全て
、フランス語で行われる。
授業の初めは必ず、前日の放課後から朝にかけてどんな時間を過ごしたか会話すると
ころから始まる。前日の出来事を説明することは難しく、話題があっても詳細まで語る
ことを諦めそうになる。しかし、先生はじっくりと話を聞き、私たちが話し終わるまで
待ってくださるため、最後まで説明することができた。全てフランス語で説明すること
に達成感を感じるだけでなく、この時間のために新しい単語を必死で覚えることが楽し
くなった。また、過去形や、主語による動詞の変化を意識して話すようにもなり、とて
も有意義な時間であった。
授業で扱われる文法などは基礎的なもので、質問文、過去形、比較級などを扱った。
そのため、新しい文法などで苦戦することはなかった。しかし、単語を覚えることや、
自分で文章を作成することは難しかった。
最初の授業で初めて先生と会った時や、フランス学生と交流する前に、相手への質問
を考える時間があった。普段の授業では聞かれる立場にあったり、質問文を作成する際
はある程度のヒントが提示されたりしているため、何もない状態で質問を作成するのは
初めてであった。文の組み立て方を改めて理解し、また話し言葉と書き言葉によって単
語の順番が異なることを学習した。
市場へ行く授業では、商品の頼み方(どのくらいください)、商品の名前、お店の名
前(パン屋、肉屋)などを学習した。市場へ行く前日の授業でも、それらの予習を行っ
たが、実際に目にすることで覚えられることが多かった。日本の市場とは違い、商品を
売る単位が違うため、注文の仕方がより複雑であることを知った。また、市場の雰囲気
を知ることで、店員さんとのコミュニケーションが如何に大事であるかを学んだ。
ボルドーの街中を散歩したり、Saint-Emilion や Arcachon を訪れたりする授業では、その場所の歴史について学びを深めた。歴史の説明を全てフランス語で聞き取ることは難しかったが、理解できた内容ほど記憶として印象深く残っている。街並みや建物全てに歴史があり、フランスの景観を守っていることを学んだ授業であった。
その他にも、建物や施設、家具の名前、ルート案内など日常的に使える動詞や単語を多く学習した。新たに知る単語の量は多かったものの、ゲームをしたり、会話をしたりしながら、楽しく時間をかけて学習することができた。街中や家を見回しながら、復習する時間も有意義であった。

フランス人学生との交流について
日本語を学習しているフランス学生と交流する機会が2回あった。初めは、お互いにどのような会話をしたら良いかが分からず、準備してきた質問を尋ねるだけであった。しかし、2回の交流を経て一緒にご飯へ行くまでに仲良くなることができた。
日本語を学習している理由は様々であった。フランスでも有名なスポーツである柔道のことをより知るために、日本へ行き、そこから日本の文化を好きになった子がいた。また、日本の歴史や文化について学ぶことが大好きで、何度も日本を訪れているという子もいた。そういった学生たちの日本語を学ぶ熱意は大きく、1年足らずの勉強である程度の会話ができていることに尊敬の気持ちを持った。
仲が深まるにつれ、同年代としてのコミュニケーションも行えるようになった。放課後の過ごし方や趣味の話、好きなお菓子の話などをして盛り上がった。例えば、踊ることが好きという共通の趣味があっても、それぞれの踊りの系統は違ってくるなど、共通の話題から相手との文化の違いを知ることもあり興味深かった。日本のアニメや漫画も愛されておりよく話題になったが、とくにジブリ作品は誰もが知っているというのが印象的だった。また、私たちが「ヤバい」というように、フランス語のスラングなども教えてもらった。
フランス学生の中には、日本に来ることが決まっている子もいた。日本で会う約束を交わし、その時にはもっとフランス語で会話ができるよう、また日本の文化をフランス語で説明できるよう学習したいと思った。

ホストファミリーとフランス人の人々について
フランスの人々はとても親切で、挨拶を大切にしていた。些細なことでも優しさを感じると「C’est gentil.」と言っているのが印象的であった。また、私たちが話していることに対して「Super!」「Genial!」とたくさん褒めてくれることも印象的であった。
ホストファミリーの家には、家族の友だちが泊まりに来ることもよくあり、とても風通しの良い家庭だった。客人がベジタリアンである時は、私たち用のお肉料理と客人用の野菜料理を用意しており、感銘を受けた。日中だけでなく週末も、仕事や用事で忙しくしていたが、夕飯の時間だけは1時間以上会話を楽しんだ。授業の復習を一緒にやってくれるだけでなく、ボルドーのおすすめのカフェやレストラン、お土産、フランスのテレビや音楽についてたくさん教えてくれた。また、フランス料理を知りたいとお願いしたことで、マドレーヌやガトーショコラなどのスイーツを一緒に作ることができた。時間は限られていたが、フランスの人々の温かさに触れた時間だった。

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