中央大学総合政策学部
ドイツ語・フランス語研究室
Staff
総合政策学部でドイツ語・フランス語や関連授業を担当する教員を紹介します。どの教員も、法学・社会学・言語学・文学・哲学・歴史学などを専門とする研究者です。語学学校の言語学習とは違い、大学3・4年次の専門教育(専門講義やゼミ研究)を見据えて、アカデミックレベルのドイツ語・フランス語の習得を目指すのが、大学の語学教育の特色です。
庄司 克宏(Shoji, Katsuhiro)
教授
担当科目:1年生基礎ゼミ,3・4年生ゼミ(EU研究),
講義(ヨーロッパ統合と法 Ⅰ・Ⅱ,国際社会と法,国際組織法)
なぜヨーロッパにヒトラーのような「怪物」が現れて、ドイツ国民が支持し、ユダヤ人大虐殺を行ったのかという中学時代の素朴な疑問からヨーロッパ地域研究を始めました。大学では法学部に入り、第2次大戦後ヨーロッパに不戦共同体を構築した欧州連合(EU)の法と政策について研究を始め、今日に至っています。
書物を読むことや論文を書くことが「趣味」だったのですが、「職業」にしてしまったため、趣味としては消滅しました(笑)。
新入生のみなさんへ
新入生の皆さんには、社会や世界に対して常に好奇心と問題関心を持って接し、それを探求するようにして下さい。
ヤンボール,アダム(Jambor, Adam)
特任助教
担当科目:3・4年生ゼミ(ドイツ地域研究),
1・2年生ドイツ語,3・4年生ドイツ語特講,講義(ドイツの歴史と社会)
日本の若者研究、日独の比較研究、ドイツの地域研究を専門にしています。趣味はコーヒー、読書、音楽、散歩、そしてTwitterです。高校のときにはじめて日本の音楽(宇多田ヒカルなど)を聞き、「響きが美しい、歌詞を理解したい」というささやかな思いを抱いて、大学では現代日本学を専攻しました。そのときは、何も考えていませんでしたが、いまでは日本滞在歴も8年となりました。(そのうち2年は沖縄。)
新入生のみなさんへ
「ドイツの文化に触れたい」「旅行したい」。それはもうドイツ語を学ぶための立派な理由です。みなさんのモチベーションが低くならないよう、楽しい授業を提供することが私の役目です。しかし私ばかり話してもどうにもなりません。語学の授業の主役はみなさんです。ドイツ語が話せる自分、話している自分をイメージしながら、ぜひドイツ語の授業に参加してみてください。
荻野イザベル(Ogino, Isabelle)
兼任講師(フランス語)
担当授業:3年生フランス語
パリのド・ゴール空港の近くの森に囲まれた町Chantillyの出身です。読書とダンス(バレー、ジャワ舞踏)が趣味です。庭園を散歩することが大好きです。アフリカ文化と歴史(西アフリカの古代と神話、サハラ貿易、コンゴ王国など)を研究しています。現代のアフリカ美術・音楽や社会にも惹かれています。最近ではフランス、イギリスの巨石遺跡や日本の縄文遺跡や古墳などを巡り、視野が広がってきて、比較文化論にも向かっています。またフランス語の教科書『パリの街角で(音声ペンで学ぶフランス語入門):A Paris... avec un stylo magique』(共著)も執筆しています。この教科書には、いろいろな遊び歌の音源が入っています。クラスでいっしょに歌って楽しみましょう!
新入生のみなさんへ
フランスはユーラシア大陸の極西にあり、多様な気候や風景に恵まれています。フランス語を学びながら、ぜひフランスの地方の魅力も発見してみてください。
シュワルツ,アレクサンドラ(Schwarz, Alexandra)
兼任講師(ドイツ語)
担当科目:1・2年生ドイツ語
スイスで生まれ、ドイツで育ち、そして長いあいだ日本で暮らしています。大学時代は東洋史と地理学を専攻し、外国語としてドイツ語を教授するための教員資格も取得しました。趣味は絵葉書の収集やハイキング、そして自然のなかで過ごすことなら何でもというアウトドア派です。最近では、環境問題・環境教育やSDGsについて研究しています。
新入生のみなさんへ
総合政策学部では1年生と2年生のドイツ語会話の授業を担当しています。学生が積極的に参加できるような授業を心がけています。学生のみなさんには、ぜひドイツ語圏の大学への留学にも挑戦して欲しいです。そのための準備(とくに語学の検定試験準備)のお手伝いができればと思います。 宜しくお願いします!
村松マリ・エマニュエル(Muramatsu, Marie-Emanuelle)
兼任講師(フランス語)
担当科目:1・2年生フランス語
日本人と結婚して、40年ほど前から日本で暮らしながら、日本の文化や伝統について研究しています。雑誌『フランス』にシャラードを連載する他、『さくらんぼのしっぽ』というフランス菓子のエッセイ付きレシピ本やフランス語の教科書なども執筆しています。太極拳や茶道を学んだり、和食をつくったり。日本の文化を取り入れつつ、魂はフランス人のままに、日本に長く住んでいるフランス人です。コロナ禍のなかで、観葉植物が趣味になりました!
新入生のみなさんへ
学生のみなさんには、授業でリアルなフランスを知るだけでなく、それを通じて日本のことも再発見してもらえるといいなと思っています。
近藤 美紀(Kondo, Miki)
兼任講師(フランス語)
担当授業:1・2年生フランス語
19世紀末フランスの作家アルフレッド・ジャリの演劇作品を中心に研究しています。趣味は読書、美術館めぐり、旅行、そして演劇やダンスを観ることです。最近はオペラの面白さにも目覚めています。フランスでは、簡単な食べ物やワインを持ち寄って公園やセーヌ河岸でピクニックを楽しんでいました。
新入生のみなさんへ
トータルで5年半ほど、パリで留学生活を送るなかで、型にはまらない自由な発想でシンプルに生きるフランス人に魅せられると同時に、日本の良い面も改めて実感しました。フランスの長所を日本社会に生かせたら・・・と常々思っていたので、その第一歩としてみなさんにフランス語や文化を伝えることを嬉しく思っています。
杉村 裕史(Sugimura, Hiroshi)
兼任講師(フランス語)
担当科目:1・2年生フランス語
現代フランスの作家ル・クレジオの作品を研究していますが、近年ではもっぱらフランス語をどう楽しむかがメインテーマです。フランス語の『ダジャ単』本を書いたり、雑誌『フランス』にエッセイを書いたり、フランス語のクロスワードパズルを掲載しています。
20年ほど前から、フランスに行って学生さんと葡萄の収穫や語学研修など文化交流を行っています(今はコロナ禍で中断中)。
新入生のみなさんへ
フランス語を学ぶことで、フランス文化を知るだけでなく、英語が理解できるようになり、日本文化や日本語の素晴らしさを知るようになりました。
万田 博文(Manda, Hirohumi)
兼任講師(ドイツ語)
担当科目:1・2年生ドイツ語
「生の哲学」や「言語思想」といった名で呼ばれている領域に軸足を置いて、ドイツの文化全体を研究領域としています。「生きるということ」、「言葉というもの」、「考えるということ」、それらがいったいどう繋がっているのか、どう作用しあっているのか、「答え」は何なのか、日々考え、実践しています。
もともと小さい頃から言語現象それ自体に不思議な魅力を感じていて、高校生のときにドイツ(語圏)の哲学/思想にその「不思議」を解く鍵が隠されているのではないかと勝手に予感し、大学でドイツ語を学び始めました。「思い込み」というのは、それでなんでも押し通そうとすると問題が生じるのは当然ですが、それでも「一歩を踏み出す原動力」としてはけっこう大切なのではないかと、最近あらためて考えています。
新入生のみなさんへ
このページをご覧になっているということは、あなたもドイツ(語)になんらかの魅力あるいは「答え」を予感しているのではないだろうかと、勝手ながら、察します。その予感が「正しい」のかそれとも見当違いなのか、それはその後の行動によって変わってくるものじゃないでしょうか。願わくは、ドイツ語を身につけドイツ(語圏)のことを知ることが、あなたの生に資するところがありますように。