ドイツ研修旅行報告(1)
- yoko0670
- 3 days ago
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2025年2月に実施された外国語研修(ドイツ・ハイデルベルク)の活動報告書から
(学生Aさん)
2月1日から15日の二週間、ドイツのハイデルベルクにて語学研修に参加しました。本研修では、ドイツ語の語学力向上に加え、ドイツの文化や政策への理解を深めることができました。現地ではドイツ語のみで行われる授業に参加し、様々なくにから集まった学生たちとともに学ぶ貴重な機会を得ました。
中世の街並みが残るハイデルベルクは、歴史と学生都市の活気が共存する美しい町でした。ネッカー川沿いの風景や旧市街のストリートは、環境や都市設計に対する意識の高さも感じさせる空間でした。

ドイツでは環境への配慮が日常生活に根付いていました。野菜がパッケージされていなかったり、パンは紙袋に入れたり、エコバッグの使用が一般的でプラスチックバッグを見かけなかったり、日本ではまだ見られないような光景でした。スーパーではペットボトルのデポジット制度があり、多くの人が空き容器を回収機に返却していました。

さらに印象的だったのは、栄えているストリートほど車道がなく、歩行者中心の設計になっていることです。日本ではどこへ行っても車道があるのが当たり前ですが、都市空間そのものが環境とも結びついている点に関心を持ちました。

今回の研修で最も印象に残ったのは、様々な国籍の学生と共に授業を受けたことです。授業では先生が一つのテーマについて「あなたの国ではどうか?」を問いかけ、それぞれの出身国の状況を共有する時間がありました。同じテーマでも。国によって制度や価値観、社会背景が大きく異なることを知り、「当たり前」は国境を越えないのだと実感しました。
また、異文化がまじりあう場では、自分の文化らしく振舞うことが尊重されていました。例えば、授業中に食事をしたり、音楽を聴きながら授業を受けていたり、日本の学校ではありえないことですが、先生はそれを一切止めずに、他の生徒の妨害とならない限りは彼らの行動を受け入れていたことが衝撃でした。
この経験を通して「郷に入っては郷に従え」という一方的な同化の考え方に疑問を持ちました。異文化共存とは、どちらかが一方的に適応することではなく、違いを持ったまま共存することなのだと感じました。
研修最終日の授業で突然先生から、私たちが大学で学んでいることをすべてドイツ語で発表するよう言われました。拙いドイツ語でなんとか発表を終えると、同じクラスのパレスチナ人の学生が日本語で「すばらしい!」と拍手をしてくれ、多文化空間の暖かさを強く実感させてくれました。
ドイツ人は少し冷たいという印象を持たれがちですが、勇気を出して話しかけると気さくに笑顔で応じてくれる人が多くいました。おもちゃ屋さんのスタッフの方にお会計の時「良い町ですね」と伝えると私に関心を持って下さり、私が日本人であることを伝えると「日本に旅行をしに行ったことがある」と、日本の街もほめてくださいました。学校から近いコンビニでは、私が何を買おうか迷って店員さんに質問したら商品を説明してくださり、それからは私がお店に行くと「調子はどう?」と聞いてくれるようになりました。
授業はすべてドイツ語で行われたため、リスニング力が大きく向上しました。最初は何も聞き取れず途方に暮れていましたが、授業回数を重ねるうちに話の内容をつかめるようになりました。また、教科書的な表現だけでなく、現地で実際に使われる実践的なフレーズを学ぶことができました。
最初はパン屋での注文方法もわからず、他の客の様子を観察して真似することから始めました。アメリカ文化と比べて情報が少ないドイツの生活習慣は、まさに一からの学びでした。しかし、その経験が自分の語学力と適応力を大きく伸ばしてくれました。

今回のハイデルベルク研修を通して、語学力の向上だけでなく、異文化共存や政策の在り方について深く考えるきっかけとなりました。特に環境政策や致死設計、多文化共生のあり方は、日本社会においても重要な問題です。今後はこの経験を活かし、政策や異文化理解の重要性を日本の人々にも伝えていきたいと考えています。
ドイツでの二週間は、単なる語学研修ではなく、自分の価値観を広げる転機となる時間でした。




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