フランス研修旅行報告(2)
- yoko0670
- 3 days ago
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2025年3月に実施された外国語研修(フランス・ボルドー)の活動報告書から
(学生Yさん)
この研修では、ボルドー(フランス)において約2週間の語学研修とホームステイを通してフランス語を実際に使いながら、現地の文化や生活を体験した。私は大学でフランスの語学・美術・文学などについて学び、フランスに関する専門的な知識と理解を深めている。その知識を現地で実際に体験し、フランス語によるコミュニケーション能力を高めたいと考え、本留学に参加した。4学部から集まった14人で羽田空港に集合してトルコ経由でボルドーへ行き、ボルドー・メリニャック空港にて ComEnFrance(私たちが通った学校)の先生と各々のホストファミリーと合流した。滞在中はほぼ毎日朝9時から5時間前後の授業を受け、ボルドーの市内探索やアキテーヌ博物館での歴史の勉強、現地の学生との交流などを行なった。

私のホストファミリーの家は ComEnFrance から少し離れておりトラムに乗って約30分の場所にあった。トラムは地下鉄とは異なり、ボルドーの歴史的な街並みを損なわないように作られ、路面を走ることで環境にも配慮した交通手段である。外出する時はほぼ必ずトラムに乗って移動した。到着した翌日から授業は始まった。午前中はフランス人の先生1人と生徒7人の少人数、午後は2クラスが一緒となり先生2人と生徒14人で授業を受けた。授業が始まると前日の夕食・その日に食べたものについて先生から聞かれ、拙いフランス語で一生懸命話した。スペルは分かるが発音が分からないことが多々あり、フランス語の難しさを痛感した。
初日の授業が終わった時は、全然話せない自分の能力とまだ2週間始まったばかりであるという現実に絶望したが、授業を通してフランス語の魅力に気づくことができ、最終的には、よりフランス語に触れていきたいという意欲が湧いた。始めはホストファミリーの作ってくれた美味しすぎる料理に「C’est bon!」としか言えなかった私だが、少しず つ様々な表現を覚え、食事中にその日の出来事やフランスのニュースについて話せるまで成長した。日本語が通じないことなど事前に理解していたものの、実際に現地の生のフ ランス語はなかなか聞き取れないことが多かった。ホストファミリーからは非常にゆっくり話してもらっていたが、それでも理解できずもう一度話してもらったり時には翻訳機を用いることもあったが、日に日にコミュニケーションを取れるようになることに達成感とやり甲斐を感じる毎日だった。

私が印象に残っている活動は、2回開催された現地のフランス人学生との交流会だ。彼らは、日本語を勉強していたので私たちはフランス語と日本語を併用して会話した。始めは緊張していたし、そんなに盛り上がれる自信が無かったので少し引っ込んだ所にいた私だが、交流会が始まるとすぐに仲良くなっている人たちを見て自分も行動しなければ と思い話しかけに行った。自己紹介から始まり、なぜ日本語・フランス語を勉強しているのかなど当たり障りない会話をしていたが、少しずつ打ち解けてボルドーのおすすめのお店を教えてもらったり、面白い日本語を教えたり、後にフランス人の女の子と恋バナをするまで仲良くなった。交流会はあっという間だったが、もう会えないのが寂しい!とお互いの学校終わりに合流してカフェへ行ったり、アルカッションへの日帰り旅行にも一 緒に来てくれるまで仲良くなった。

7年間日本語を勉強している女の子から「フランス語 の勉強を続けてね」と言われ、これからもフランス語を勉強してまたボルドーに来たいと強く思うようになった。生まれ育った環境が全く違う人とこんなにも仲良くなれるの か!と驚いたし、言語を学ぶことの面白さはこのように異なる背景を持つ人と繋がるこ とができる点にあると実感した。私たちが滞在したボルドーは、歴史的な景観を守るために高層建築が少なく建物の高さが抑えられ視界が開けており、空が広く空気の澄んだ美しい街だった。また、ワインの産地として世界的に有名であり、落ち着いた街並みと豊かな文化が特徴だ。そしてこれはボルドーに限らずだが、フランスの人は本当に優しかった。アジアンショップで買い物をした時の会計時に店員から日本人かどうかを聞かれ、答えると「日本語で Merci はなんて言うの?」と言われたので“ありがとう”と伝えるとお店を出る時に「ありがとー!」と 元気に声をかけて下さった。また、日帰りでアルカッションへ行った際に、海の近くでトイレに行きたくなってしまいフランス人の友達と一緒にお店のトイレを借りた。本来は私たちが店員にチップを渡すなどして感謝すべきであるにも関わらず、トイレを出ると 「優しそうな顔をしていたから」と店員がカヌレを用意して下さっていて無料でカヌレを頂いた。慣れない環境での生活にも徐々に適応してきたとはいえ緊張が続いていた中で、このように声をかけてもらえたことで心が温まり、非常に嬉しく感じた。他にもフラ ンス人の優しかったエピソードは沢山あって書ききれないが、本当に素敵な国だと再認識した。

私はホストファミリーにも非常に恵まれた。数ヶ月前に定年を迎えたお二人だったので予定のない時は家にいて下さり、私が1日空いていた日は昼過ぎから車で城に連れて行ってくれたり、両親がワイン好きだと話すと「お土産に用意するよ!」と言ってボルドーのワインを用意して下さった。料理も全て手作りで、食後には大きなチーズや手作りの パン・シュークリーム・クレープ・リンゴや梨のケーキを食べた。どれも本当に美味しくて食事は毎日の楽しみの1つだった。帰国当日に白玉を振る舞おうとしたら、白玉粉が売 ってなくて代わりにタピオカ粉を使って作ったため硬すぎて失敗してしまったが「気持 ちが嬉しい」と話してくれて良い思い出になった。
この2週間の研修を通して、フランス語によるコミュニケーション能力の向上だけでなく、異なる文化の中で人と関わることの難しさと楽しさを実感した。今回の経験を今後 の学習に生かし、フランスについてより理解を深め、再びフランスを訪れたいと考えてい る。



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